Akiko Futamura 1995年東京大学農学部農芸化学科を卒業後渡米。
2001年イリノイ大学シカゴ校医学部博士課程でPh.D.取得。専攻は生化学、Serine Protease Inhibitors のコンフォメーション変化と活性の研究を行い、Biochemistry, JBC などのトップ雑誌に First Author 論文を発表。変異の導入で100パーセント活性化(活性化前の1000倍の活性)した Antithrombin を創った功績も知られる。タンパク質の変性による疾患、Conformational Disease の解明には情熱的な興味を持ち続けている。

1999年より住友商事の技術コンサルタントとして、住友商事バイオテクノロジーチームと共にビジネス発掘、投資評価を始める。2000年バイオテクノロジーチームがスピンアウトし住商バイオサイエンスが設立され、正式にチームに加わる。チームをリードしていた唐澤毅氏、梅原徹氏らと「世界中から斬新な創薬ツールを集めて」日本に紹介し、世界中のホットなバイオ情報を持つ住商バイオサイエンスに大きく貢献する。2001年、住商バイオサイエンスの米国法人をカリフォルニア州パロアルトに設立し、副社長に就任。新規技術発掘、サイエンスの深い知識を活かした技術評価の他、投資評価、北米の企業とのビジネス交渉も広く手がけるようになる。新技術の発掘と評価、投資評価の実績を評価され、執筆や数多くのセミナーで講演する。北米のバイオ業界を代表する学会や業界に広く知られるようになる。正直な技術評価、市場評価、日米ビジネススタイルの差、などの講演は好評。ネットワークを広げながら、目利きとしての役割を果たした。2006年4月、住商バイオサイエンスの米国法人を独立させ、InfiniteBio と名づけ最高経営責任者(CEO)に就任した。


二村 夏彦 Ph.D. バイオインフォマティクス部門ディレクター
Natsuhiko Futamura, Ph.D. Director of Bioinformatics

早稲田大学理工学部情報科学科を卒業後渡米。シラキュース大学コンピューターサイエンス学科でPhDを取得。

博士課程在籍中、NIHにてBLASTの開発に従事。その他、パラレルコンピューティングを医療、バイオの分野に活かす数々のプロジェクトに従事した。DNA配列解析の世界的ゴールド・スタンダードとして知られるBLAST開発に関わる唯一の日本人研究者として日本のバイオインフォマティクス業界でも知られるようになる。

PhDを取得後、オハイオ州にあるライト州立大学にて助教授を勤め(2002−2008年)大学生、大学院生にコンピューターサイエンス・バイオインフォマティクスの授業を教えながら、生物的文字列検索、文字列検索、木構造データーの並列処理、並列N体問題シミュレーション、高速IPルーティングテーブル検索アルゴリズム等、数々の研究に関わった。

2008年からInfiniteBioにて、IT系企業の米国進出やバイオ分野参入支援を行う他、パーソナライズド医療や、ステムセル医療に役に立つ独自のプログラム開発を行なっている。